基礎知識

事業計画書テンプレート|無料書式の選び方と正しい使い方

事業計画書テンプレートの無料入手先と正しい使い方。日本政策金融公庫・創業計画書、J-Net21、補助金様式の優先順位、空欄の埋め方、記入例の注意点まで解説。

最終更新 2026年7月20日

まず押さえること

  1. 提出先が指定する様式があるなら、それが最優先のテンプレート
  2. 無料テンプレートは骨組み。空欄埋めだけでは説得力が出ない
  3. 融資・補助金・社内で、選ぶ書式が違う
  4. 記入例は論理の型だけ借り、数字と事実は必ず自社のものに
  5. テンプレート選びの次は、書き方の手順で中身を固める

制度の要件・補助額・締切は公募回ごとに変わります。申請前に必ず公式の公募要領をご確認ください。

事業計画書テンプレートとは

事業計画書テンプレートとは、事業の概要・体制・数値計画などを書き込むための定型書式です。Excel・Word・PDF・電子申請フォームなど形式はさまざまですが、共通する目的は「読み手が短時間で判断できる材料を、抜け漏れなく並べること」です。

テンプレートを探す人の多くは、「何から書けばよいか分からない」「融資や補助金の書式に合わせたい」という段階にいます。その場合、まず確認すべきは“汎用のきれいなレイアウト”ではなく、提出先が指定する様式の有無です。

テンプレート選びの優先順位

次の順で選ぶと失敗しにくいです。

  • 提出先が指定する様式・電子申請の入力項目(最優先)
  • 融資機関が公開する公式書式(例: 日本政策金融公庫の創業計画書など)
  • 補助金の公募要領に付属する様式・記載項目
  • 中小機構J-Net21や自治体・創業支援機関の公開テンプレート
  • 上記が無い場合のみ、汎用の事業計画書テンプレート

用途別:どのテンプレートを使うか

用途が違うと、テンプレートに載っている項目の厚みが変わります。

  • 創業融資: 創業動機、経歴、取扱商品、取引先、必要な資金と調達、事業の見通しなどが中心(創業計画書系)
  • 既存企業の融資・銀行: 実績数値、資金使途、返済原資、担保・保証の説明が厚くなる
  • 補助金: 公募要領の評価項目・文字数制限に沿った章立てが必須。汎用テンプレの流し込みは不採択リスク
  • 社内稟議・取引先: 決裁者が見るKPIとスケジュールを前面に

無料で入手しやすい公式・準公式の書式

代表的な入手先は次のとおりです(URLやファイル名は改定されるため、各公式サイトで最新を確認してください)。

  • 日本政策金融公庫: 各種書式ダウンロード(創業計画書など)
  • 中小機構 J-Net21: 起業マニュアル内の事業計画書の考え方・作成例
  • 各補助金の公式サイト: 公募要領・参考様式・電子申請の入力項目一覧
  • 自治体・産業振興センター・創業ステーション等: 地域向けテンプレート

テンプレート選定の流れ(提出先様式 → 公的書式 → 汎用)

図版差し替え用。現状は上記の優先順位リストが本文です。

テンプレートの正しい使い方(5ステップ)

テンプレートは「ダウンロードして完成」ではありません。次の順で使うと、書き方と中身が噛み合います。

  • 1. 提出先と目的を決める(融資 / 補助金 / 社内)
  • 2. 指定様式の有無を確認し、テンプレートを1つに絞る
  • 3. 各欄が「読み手のどの疑問に答えるか」をメモする
  • 4. 自社の事実・数字・根拠を欄ごとに埋める(空欄は「未確定」と明示)
  • 5. 課題 → 取組 → 効果(定量)が一貫しているか読み返す

記入例・サンプルとの付き合い方

記入例やサンプル付きテンプレートは便利ですが、文面のコピーは危険です。顧客名、単価、市場規模が自社と違うと、読み手はすぐに不自然さに気づきます。

サンプルから借りてよいのは「論理の型」だけです。例えば「既存顧客のリピート率が下がっている → 紹介制度とWeb導線を強化 → 問い合わせ数と成約率をKPIにする」といった因果の骨格を、自社データで置き換えます。

テンプレートでありがちな失敗

次の使い方は、かえって評価を下げることがあります。

  • 補助金なのに汎用テンプレをそのまま提出し、評価項目に答えていない
  • デザインのきれいさだけ整えて、数字の根拠が空
  • 全項目を同じ分量で埋め、提出先が重視する欄が薄い
  • 他社の記入例の数値をほぼ転用している
  • 「未定」のまま提出し、実現可能性が判断できない

事業計画の泉での使い方

テンプレートを手元に置いたうえで、事業計画の泉では次ができます。会社情報・決算書OCR・AIヒアリングで空欄の材料を集め、提出先に合わせた下書き文章を生成し、PDF/Word/PowerPointで共有用に出力します。

公式の電子申請や公庫の提出フォームへの最終入力は、各機関の画面で行ってください。当サービスは下書きと抜け漏れ整理のためのツールであり、採択や融資の可否を保証するものではありません。

よくある質問

無料の事業計画書テンプレートはどこがおすすめですか?
提出先が決まっているなら、その公式様式が最優先です。未定なら日本政策金融公庫の書式やJ-Net21の作成例など、公的機関のものを骨組みにするのが無難です。
ExcelとWord、どちらがよいですか?
数値計画が中心ならExcel、文章説明が中心ならWordが多いです。提出先指定があればそれに従います。補助金の電子申請はフォーム入力が本体のことも多いです。
テンプレートを埋めれば融資や補助金は通りますか?
いいえ。書式は必要条件の一部に過ぎません。事業の実現可能性、数字の一貫性、提出先の評価観点への対応が本体です。
創業計画書と事業計画書は違いますか?
重なる部分が大きい一方、創業計画書は創業動機・自己資金・初期の資金使途など創業特有の欄が厚いことが多いです。公庫などでは専用書式が用意されています。

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