基礎知識

事業計画書の書き方|作り方の手順と銀行・補助金のポイント

事業計画書の書き方・作り方を手順で解説。提出前に決めること、書く項目、説得力の出し方、失敗例。テンプレートの詳細は専用ページへ。

最終更新 2026年7月20日

まず押さえること

  1. 事業計画書の書き方に唯一の正解はない。提出先が何を判断するかを先に決める
  2. テンプレートは骨組み。自社の数字・事実で埋めて初めて意味がある
  3. 記入例はマネではなく「何を根拠に書いたか」を学ぶ材料
  4. 銀行と補助金では見られる論点が違う
  5. 数値は売上だけでなく原価・キャッシュまで落とす

制度の要件・補助額・締切は公募回ごとに変わります。申請前に必ず公式の公募要領をご確認ください。

事業計画書の書き方の基本

事業計画書の書き方を調べている方の多くは、「何を・どの順で書けばよいか」が分からず止まっています。事業計画書とは、自社の現状・強み・市場・収支見通し・実行計画を、第三者にも判断できる形で示した文書です。銀行融資、補助金・助成金、取引先への説明など、提出先は違っても「実現可能性」「必要性」「数字の裏付け」を問われる点は共通します。

「きれいに書くこと」より、「読み手が判断に必要な情報が揃っていること」が書き方の本質です。読み手は短時間で「実現できるか」「返済・採算は足りるか」「なぜ今か」を見極めようとします。

テンプレートを使う場合

書式の入手先・用途別の選び方・空欄の埋め方は「事業計画書テンプレート」の専用記事で詳しく解説しています。公庫の創業計画書や補助金様式など、提出先ごとの優先順位もそちらを参照してください。

テンプレートは骨組みに過ぎません。書き方の本体は、提出先の判断観点に合わせた論理と数字です。

書き始める前に決める3つの前提

事業計画書の作り方で最初にやることは、本文を書き始めることではありません。次の3点を決めると、その後の書き方がぶれにくくなります。

  • 提出先(銀行 / 補助金事務局 / 社内 / 取引先)と、その審査観点
  • 計画の目的(運転資金、設備投資、販路開拓、DXなど)
  • 計画期間(単年 / 3年 / 5年)と数値の粒度

書く項目の全体像(抜け漏れチェック)

事業計画書の項目に、国が定めた単一規格はありません。融資・補助金でよく問われる論点を、事業計画の泉では次の11観点に整理して下書きします。補助金に様式がある場合は様式の章立てを優先し、11観点は材料の抜け漏れチェックとして使ってください。

  • 会社概要
  • 沿革
  • 事業内容
  • 強み・競争優位性
  • 主要取引先
  • 売上・利益推移
  • 資金繰り状況
  • 借入状況
  • 設備・担保状況
  • 経営課題と対策
  • 将来見通し

説得力を高める書き方のコツ

抽象的なビジョンだけで終わらせず、根拠(実績数値、顧客の声、市場データ、設備投資の効果試算)をセットで示します。

「やりたいこと」ではなく「誰のどんな課題を、何で解決し、どう収益化するのか」を一貫したストーリーにします。数値計画は売上だけでなく原価・販管費・キャッシュフローまで落とすと信頼性が上がります。

  • 課題 → 解決策 → 効果(定量)の順で書く
  • 自社の強みを「模倣されにくい理由」まで具体化する
  • リスクと対策を先回りして記載する
  • 補助金の場合は公募要領の評価項目に明示的に対応する

よくある失敗パターン

次のような計画書は、内容が薄く見えたり、実現可能性を疑われたりしがちです。

  • 市場規模だけが大きく、自社の獲得可能性が書かれていない
  • 強みが一般論(「丁寧な対応」など)で差別化になっていない
  • 数値計画が売上のみで、原価・人員・投資回収が未検討
  • 補助金様式の設問に答えず、既存の会社案内を貼り付けている
  • テンプレートの空欄埋めだけで、提出先の論点に触れていない

AIで事業計画書を作るときの進め方

事業計画の泉では、会社HPの情報収集・決算書OCR・AIヒアリングを組み合わせ、上記の観点を下書きとして生成できます。テンプレートの骨組みに、自社データで肉付けする工程を短縮するのが目的です。

AIは「たたき台の高速化」と「抜け漏れの削減」に強みがあります。最終的な数値の妥当性や現場の実態との一致は、経営者・担当者が必ず確認してください。

よくある質問

事業計画書の書き方に決まったフォーマットはありますか?
用途によります。銀行・日本政策金融公庫・補助金は指定様式や電子申請項目があることが多いです。指定がなければ公的テンプレートを骨組みにし、提出先の判断観点に合わせて調整します。
事業計画書テンプレートはどこで入手できますか?
日本政策金融公庫の各種書式、中小機構J-Net21の作成例、自治体の創業支援ページなどが代表例です。詳細は「事業計画書テンプレート」の記事を参照してください。補助金は当該公募の様式が正本です。
事業計画書は何ページ必要ですか?
用途によります。銀行向けは10〜30ページ程度、補助金は様式の文字数・枚数制限に従うのが基本です。枚数より、審査に必要な論点が埋まっているかを優先してください。

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